夏季休業41日目_金沢-京都-大阪3
こんにちは、すずつきです。
今日は以前の旅の続きを綴ろうとします。
この日は京都を午前中に回るということで京都駅でタイムズカーシェアを借りました。徒歩やバスなどで回る手もあったのですが、今回は現地集合した友人もカーシェアの会員だったため、京都市内を回ることにしました。
まず訪れたのは下賀茂神社です。
川の分岐点にある神社で南北に細長い地形をしております。
京都最古に類する神社と言われ、奥に入った場に河原のような場所が作られており、川との関係が重視されているようです。
次に訪れたのは上賀茂神社です。
こちらは山に近接しており、敷地も広く、川を望む形です。やはり、神社というのは地理的な意味を持つ「山や高地の先端」等の象徴的な場所に建つのは京都も変わらないようです。
そして、こちらも川が流れており、その川の上に舞を踊ると思われる舞台がありました。
地面に接していない柱というのはなかなかみる機会がなく、興味深かったです。
そして、無鄰菴に移動する予定でしたが、最短の予約だと中途半端になります。ということで入場時間を少しずらして予約して一旦龍安寺に寄り道をすることにしました。
ここは石庭が非常に有名で、修学旅行の方も多数いらしていました。ガイドの方の説明を小耳に挟んでいると、なかなか調べただけではわからないような解説をされていて、興味深かったです。私の母校は修学旅行で京都には訪れませんでしたから、こういう話は今になるとその大切さがわかります。
そして、京都観光最後は無鄰菴です。
この邸宅はかの山縣有朋の庭園で
東山の借景
苔ではなく芝を利用した庭園
故郷長州のなだらかな地形を再現した構成
日本庭園の要である池を流れる小川にする
として動的な空間を作り出したことにあります。また、建築も非常に優れており、日本家屋ならではの作り出せる大開放や、玄関から見える庭の抜けなど明治期の日本庭園史において建築を巻き込んだ一体性を見せているという点で非常に重要な事例ですね。
あわよくばここに住んでみたいと感じました。
そうこうしているうちに日は回り、お昼すぎとなりました。
遅めの昼食は京都駅で徳島のラーメンをかき込みます。
天一のコッテリのようなジャンキーさがありましたが、卵を入れるなど私としては新鮮な体験でした。
そして、京都駅の大階段へと辿り着きます。
京都駅は原広司設計の建築で有名でありながら私は下からの景観しか見たことがありませんでした。
いかにも、バブルの残り香がありながら、ヒューマンスケールを大きく飛び越えたような建築の存在は現在の大規模建築からは少し考えられないようなダイナミックさを表しています。
平凡な建築学生としてはこのような大階段を作ろうものならまず、エスキースでは止められるでしょう。ここに入るテナント数十億の収益を捨ててまで、この階段に価値があるのかと
しかしこの建築はそれを実現しています。今の駅ビルや高層建築を見ていると、こう言った挑戦が少なく見えるのは気のせいでしょうか。
経済合理性をすっ飛ばしてでもこの空間はやる価値があったんですね……
ということで新快速に乗り、大阪に移動します。
終着駅のトンネルの先端にシールドのような照明が付いていることに驚きました。このシールド工法のドリルのような意匠はまるでこの先も延伸するよというような期待感を持たせており、非常に面白いデザインだと思いました。
そして、やってきました。中之島美術館!
目的の展覧会は
「Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展」
風の視覚化する芸術家である新宮晋と
彼らの人生をタイトル通り「平行」に展示しつつ、作品でコラボレーションしたところに焦点を当てる展示会ですね。
展示情報は控えようと思いますが、
レンゾピアノの作品が集まった架空の島が非常に面白かったです。自らの作品で、架空様が作れるというのはすごい面白いですね。
いずれ私もそういうことができる職に就ければなぁとか思ったりする次第でございます。
帰りはJALカードnaviの特典航空券で伊丹から帰ることにしました。
あそこはほぼ兵庫県なんですね。
友人の同行者としてサクララウンジに突入!
ハイソサエティを堪能しました。
羽田についた後はバスに乗って家に帰ります。
ほぼ1週間の旅でしたのでめちゃくちゃ疲れが溜まっております。
それでは、しばしの日常を
お疲れ様でした。