すずつきのLOGBOOK

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夏季休業47日目_みちのく北端限界!家族旅行!3

こんにちわ、すずつきです。

旅行中に更新というのはできないですね。疲れも溜まって新学期も始まっているのになかなか厳しいです。

ということで本題に入りたいと思います。

3日目は午前中、奥入瀬渓流ホテルを少しだけ散歩し、十和田美術館に向かいます。

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十和田美術館はSANNAのカタワレ、西沢立衛氏の設計で、一つ一つの箱に一個の展示室が当てがわれており、その部屋と作品が確固たる関係を築いている建築です。そのため、一個一個の作品がゆっくりと鑑賞できるようになっています。

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さらに開口部は大胆に開かれているため、その意図を感じやすく、極めてメリハリのついた建築となっています。密度高めで比較的コンパクトな建築ながら、その場に行くとダイナミックな印象を抱く、そんな作品でした。

さて、次は八戸の建築です。

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この建物は八戸市美術館と言われる青木淳事務所を経た“西澤”徹夫氏による作品です。

ここは十和田美術館のような、「The美術館」のような空間ではなく、コミュニティセンターのような役割も担う、公共性がとても強い建築となっています。コンセプトに関しても「出会いと学びのアートファーム」とあるように「鑑賞」が主体ではなく、交流と学びが主要目的と感じられます。展示内容もそれに則したものとなり、地域の芸術や文化の個展として強く利用されているようでした。そして、なによりも地域の学生にかなり積極的に利用されているようでしたので意図した空間が実現できているように思いました。空間としてはf:id:DD117suzutsuki:20230929190053j:image

この鏡と手すりを用いた不思議な階段空間や、上記の写真に見られるような採光の天井空間の大胆さは他の建築には見られないような印象を受けました。

「にしざわ建築」比較ができそうです。

その後、通称「はっち」として親しまれる八戸ポータルミュージアムを見学しました。

この建物を設計したのは針生承一氏で、東北建築賞作品賞を多数受賞する方です。

この建物も公共建築として八戸の幅広い情報に触れることができます。特徴としてはf:id:DD117suzutsuki:20230929191519j:image
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入り口の吹き抜けや、採光のための円形の穴などが見受けられます。その周辺を机や展示が取り囲んでおり、これもまた、地域の学生たちが大変、利用していました。特に建築的には目立った特徴はなさそうですが、(せんだいメディアテークのようにチューブではなく、開口と構造を一体化させるようなこともしていない)設計者が大切にする「際」という言葉に着想してみると、確かに、この建築を見る際、窓の際まで寄ってみることをしていましたので彼の意図通りになっていたのかもしれません。

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その後、広場のような建築を見学し、大急ぎで三沢に向かいます。

……ところが残念、あと一歩のところで時間を逃してしまい、三沢航空科学館の展示までには辿り着けませんでした……

建築は梓設計によるものらしいですね。

どうせなら見たかったです……

 

失意ながら今回泊まる場所に向かいます。

今回のホテルはこちら、「星のリゾート青森屋」です。

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これも、改修によるホテルですが、奥入瀬と打って変わってアミューズメントパークのような作りになっております。

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今回は奥入瀬渓流より、良い部屋ながらそれよりも安い金額で泊まれる好印象な部屋でした。

ビュッフェも充実しており、界津軽を除けば星のリゾート青森県シリーズの中で止まるとしたらここが良いです。

夜はねぶた祭りの演目を見て、今日は終わりです。青森県におけるねぶた祭りについて、各地方の特徴をスタッフの方々の上手い演技で教えていただきました。フロント業務もやりながら、こういうことも披露する激務には頭が下がります。

ということで、明日は青森美術館に行きます。(再訪)しっかりと展示見られていないのですよね。

ということでおやすみなさい。